NEW RELEASE 09/09


<NEW AGE>

服部峻 - NOISE

 

菊地成孔をして”天才”と評され、映画美学校 音楽美学講座の第1期生として、若干15歳にして特別に入学を許可された異色の経歴を持つ大阪出身の音楽家 服部峻による3作目のアルバムは、前作から約6年のスパンを経て、2021年の年末に突如としてデジタル音源のみで自主リリースされた。
 
近年では、Dos Monosの構成員として知られる 没 a.k.a NGSとのHK ETERNALでの活動や、映像作家 遠藤麻衣子監督との継続的なコラボレーションなど、分野を飛び越えながら常に音楽に献身し続ける音楽家 服部峻が、長い制作期間を経て辿り着いたキャリア最高傑作。

2013年にリリースした1st “UNBORN”、2015年の2nd “MOON”に続く本作 “NOISE”は、相反するあらゆる事象の境界線を内側から溶かしていく様に、挑戦的でスリリングな音像が身体と意識との間を駆け巡る。それはまるで繰り返し見る奇妙な夢の様に重厚かつエネルギッシュでありつつも、随所にコミュニケーションの余白を残している。言葉を持たない動物や植物が語りかける様に、もしくは自然現象や人工物に表情を見出す様に。雑然とした心象を背景にしながらも、繊細な機微を捉えたしなやかな視点に導かれ、音の交信は続いていく。

 

 

Alva Noto + Ryuichi Sakamoto - Revep (reMASTER)

 

 

独自のアプローチで世界の音楽シーンをリードするアルヴァ・ノトと坂本龍一によるコラボレーション・シリーズ<V.I.R.U.S.>の第3弾であり、「Merry Christmas Mr.Lawrence」の再構築を中心に展開される2006年作『Revep』が、ボーナストラック3曲を追加し、待望のリマスター・リイシュー。

2006年にリリースされた本作『Revep』は、ドイツ人サウンドアーティスト、アルヴァ・ノトことカールステン・ニコライと、日本人音楽家・坂本龍一の3枚目のコラボレーション・アルバムであり、『V.I.R.U.S.』(ヴァイルス)シリーズの第3弾となった作品。

再発盤のボーナストラックには「City Radieuse」、「Veru 1」、「Veru 2」の3曲が新たに収録。「City Radieuse」は、カールステン・ニコライの短編シネマエッセイ・シリーズ『future past perfect』の1つである、ル・コルビュジエの建築物へのオマージュ『Cité Radieuse』(2012) のために作曲された楽曲。


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