Daniele di Bonaventura – Romanze senza parole - ピアノのための無言歌集
レーベル : bar buenos aires
品番:RCIP-0301
フォーマット:国内盤CD
発売日:2020年2月28日
言葉がないからこそ、旋律はさらに甘美な余韻をまとい、深い情感を伝えてくれる。イタリアの世界的バンドネオン奏者ダニエーレ・ディ・ボナヴェントゥラが、20年以上のキャリアで初めて発表するピアノ・ソロ・アルバムを聴くと、彼がピアニストとしても卓越した表現力を持つことだけでなく、とても優れた作曲家であることがわかります。
bar buenos airesレーベルのアーティスト作品第16弾となる本作は、ジャケットは気鋭のイラストレーター舞木和哉氏が描きおろし、ライナーノーツは雨と休日の寺田俊彦氏が執筆しました。
バンドネオンを携え、クラシック音楽から現代音楽、ジャズ、タンゴそしてワールドミュージック、さらには宗教音楽や劇場音楽まで、ジャンルや国境を超えて独自の音楽を追究してきたダニエーレ・ディ・ボナヴェントゥラ。これまでさまざまなスタイルで録音し発表してきた数多くの自作曲の中から選び、ピアノという楽器で再解釈するというここ数年の試みが結実したのが、このアルバム『Romanze senza parole - ピアノのための無言歌集』です。
アルバム名が19世紀ドイツの作曲家メンデルスゾーンによるピアノ曲連作「無言歌集」からつけられたことからもわかるように、その旋律は凛としたたたずまいの中に甘美な情感をたたえ、言葉がないからこそ豊かなイメージを伝えてくれます。収録曲には彼の代表曲であり、bar buenos airesのコンピレーション・シリーズ『Viento, Luz, Agua』に収録、さらに同シリーズ『地中海と室内楽』ではバンドネオン・ソロの録りおろしバージョンが独占収録された「Orrizonte」、ピアニストのジョヴァンニ・チェッカレッリとのデュオ・アルバム『Mare Calmo - 穏やかな海』に収められた「Maria e il mare」「La regina delle api」「Waltz for Catia」、そして1999年のデビュー・アルバム「Bandoneon & Bandoneon」収録の「Milonga dell'assenza」「Tango」、ECMからリリースされたパオロ・フレスとの共演盤『Mistico mediterraneo』から「Sanctus」まで、幅広くピックアップされています。そして、2012年に亡くなったアコーディオン奏者フランク・マロッコに捧げた「Frank among the stars」、そしてこのアルバムのために書き下ろされた「Le mie Colline」の2曲は本作が初出。どちらも優しいピアノのタッチと流麗な旋律が胸を打つ佳曲です。