Iwamura Ryuta - CITY (LP)
レーベル : fete musique
品番:FETE-006
フォーマット:国内盤LP
発売日:2022年6月17日
2019年6月リリースから今も好評を博している Iwamura Ryuta “CITY”。今回、多くのリクエストに応えアナログ盤仕様でのリリースが決定!!
CITY。
ニューヨーク、シカゴ 、リオ 、
リスボン、アムステルダム、
ソウル、台北、東京。
それぞれの街角に彼は立ち、歩き、
耳を澄まし、そしてピアノを弾く。
音楽と音楽でないものの境界、
楽音と騒音の狭間に、
所在なくひっそりと佇み、
誰かに見つかるのをじっと待っている。
そんな愛おしい都市に捧げた
音楽たちです。
ここに収められている音楽は、Iwamura Ryutaの静謐で、時にドラマチックなピアノに、
彼自身がフィールドレコーディングした、各都市のノイズ(環境音)がコラージュされています。
ニューヨークのタイムズスクエアに飛び交うクラクション、シカゴ、ダウンタウンの巨大な
ビルディングを穿つドリルの音、リスボン、アルファマ地区の石畳の上の靴音、
テージョの川波、スキポール空港で到着便を告げるアナウンスが響き渡り、
仁寺洞の軒先では、銅の風鈴が静かに揺れている。
これらの異なる地点の音風景が、映画のモンタージュのように、次々と繋ぎあわされたり、
幾層にも重ね合わされたり、都市のひとつのノイズがフィーチャーされ、
それが音楽の「図」や「地」として配置されたり、コラージュの手法は実に多様で実験的です。
この作品で使われているノイズ(環境音)は、彼の耳のフィルタを通して採取されたもので、
必ずしもその都市を象徴し、標識となるような音ばかりではありません。
また、都市名を標題にしたピアノソロ曲も収録されているなど、この作品を単純に
「環境音楽」や「サウンドスケープ」にカテゴライズする事は、難しいかもしれません。
ある種の現代音楽のように難解なものでもありません。
実験的でありながらも、これまでの彼の作風を裏切らない、
静謐で詩的、時にポップな音楽に仕上がっています。