NEW RELEASE 04/29,30

<ROCK/POP>

Noa Mal - Nerve Damage



 

ドリームポップの新星!フィリピンのシンガーソングライターNoa Mal。
白昼夢のようなドリーミーさと妖しげな雰囲気を併せ持った稀有な才能。
日本のみCDとして登場です。

16歳となった2016年に彼女はホームレコーディングとレコード/アルバムの制作に魅了されてから作品をbandcampやデジタル配信で発表し続けています。自分の作品のすべてを作曲、レコーディング、プロデュースしアジアのレーベルからLP/カセットテープなどでリリース。彼女のコケティッシュな雰囲気とドリームポップのメロディアスな部分が融合したサウンドはアジアのみならず今後注目される存在です。”音楽は、私が知っている唯一の出口だから簡単なんです”と語る彼女のサウンドは等身大の彼女思いを綴った作品。今作は2021年12月にデジタルストリーミングのみでリリースされていた作品を初めてCD化したもの。

 

<JAZZ>

Miles Davis - LIVE 1960

 

 

アメリカン・ロックやクラシック・ロック、ジャズ/ フュージョン他様々なジャンルを含む数々のアーティストの過去のライヴのFM ラジオ放送用音源やテレビ番組出演時の音源などの貴重なアーカイヴ音源シリーズ。EQUINOX から新たな音源が登場。

★大好評のEQUINOX シリーズ。1960年にマイルスのUKツアーでの音源を収録。60年代のマイルス・バンドのファンにはよく知られる楽曲を収録しています。

 

Iwao Ochi Organ Trio - COUNTERFLOW

 

 

 

2020年Sam Yahel参加の話題作でソロデビューを果たした気鋭ジャズ・ギタリスト越智巌。
結成11年の自身のオルガントリオによる新作をリリース。
メンバーは日本のジャズシーンの最前線で活躍するオルガニスト西川直人、ジャズシーンの誰もが認めるトップ・ストレートアヘッド・ドラマー横山和明。

疾走する衝撃的タイトルのオリジナル①に始まり、Wayne Shorterの隠れた名曲④、時代に問いかける様なBurt Bacharachの⑧、圧巻は去年惜しくも他界したオルガンレジェンドLonnie Smithのファンクチューン⑪など全11曲。先の見えないパンデミックの時代をNY直系の21世紀型ストレートアヘッド・オルガントリオサウンドで逆流する渾身の新作。

 

 

<POST-CLASSICAL>

nuun - find

 

「過ぎてしまう一瞬を見つめる」をテーマに音楽と映像で作品を制作するnuun の初のアルバム。作曲家・ピアニストとして活動する横山起朗のルーツにあるミニマルでセンチメンタルなメロディーと、エレクトロニカやミュージック・コンクレートを融合し制作した玉利空海のサウンドが美しいタペストリーのようにメロディアスで心地良いサウンドを作り上げる。写真家のグンジキナミが参加することにより、音楽の背景だけでなく聴く人の心象風景を届ける。
 
アルバムは疾走感に満ちたビートが心地良い find (M-1)から始まり436hzで調律されたピアノの音色とアンビエントに懐かしさを覚えるtouch (M-4)。横山のピアノソロの過去作をアレンジした she was the sea -rework-(M-5)ではフォーリーサウンドを元にビートを組み立てノスタルジックな余韻を残しながら新鮮な音触りとなった。ギタリストの日高勝久が参加した fill (M-6)では、彼らのメロディメーカーとしてのセンスが光りecho (M-7) ではドリーミーなサウンドの中で新進気鋭のシンガー和田怜の歌声に乗った詩が優しいコーダとして響く。
 
初めて聴く人にも親しみやすいサウンドと楽曲構成となっていて、日々の中で聴かれる音楽を志す彼らの想いが感じられる。今後の可能性をアルバムのタイトル通り見つけることの出来た彼らの最初の一枚が完成した。
 

高木正勝 - 静かな雨



 

地面を打つ雨が染みてゆきやがて地中に水の流れを作る、その循環をも描いたような音楽。配信のみでリリースされていた高木正勝による映画『静かな雨』オリジナル・サウンドトラックを、「穏やかな音楽」をコンセプトにしたセレクトCDショップ「雨と休日」の自主レーベルよりCD化。

中川龍太郎監督作品『静かな雨』(2019年公開)は、音楽が流れる時間の比率が高い映画で、その多くは環境音と音楽の中間のようなサウンドです。主人公たちのまわりに生まれる物音がすでに存在感を持っていたことから、音楽を担当した高木正勝はその物音との調和を目指しました。プリペアドピアノ(弦に物を挟むなどして音色を変えるピアノ演奏技法)の音色が特徴的であり、物音あるいは雨音のようにも聞こえるそのサウンドが物語性を広げるように映画に添えられます。はっきりとしたリズムやメロディが無い前半から徐々に美しいメロディが増えていく後半という流れが、主人公たちの葛藤や相互理解、そして覚悟を表しているかのよう。
 
近年のライヴ・アルバムのように感情をおおらかに発散させた作品とも、『マージナリア』シリーズとも、そしてアニメやドラマのサントラ作品ともまた違ったサウンドを聴ける本作。音響的な刺激がありつつも、1枚通して生活の中のBGMとして流すことができるでしょう。坂本龍一『トニー滝谷』や細野晴臣『銀河鉄道の夜』などと同じように「アルバムとしても聴けるサントラ」として評価されるべき作品です。


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