NEW RELEASE 09/30
<JAZZ>
Yoshiharu Takeda - Before The Blessing
揺らぎ、流れ、輪郭をあらわす幻想の音楽。気鋭の音楽家、武田吉晴の4年振り待望のセカンド・フル・アルバム。
2018年に発表したファースト・アルバム『Aspiration』がCalmや井上薫から賞賛された、東京在住、気鋭の作編曲家/鍵盤奏者にして選曲家としても活躍する武田吉晴。アルバムを聴いた鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)がその才能に惚れ込み、自身がプロデュースするレーベル“Stella”からの新作をオファー。
4年の歳月をかけて制作された本作は、洗練の奥に潜む野性、静が内包する動を美しく表現し、武田吉晴にしか創造できない音世界がさらに深化した素晴らしい内容。
前作に続き、全楽器を自身で演奏/プログラミング/多重録音して完成した本作。柔らかなタッチのピアノと揺らぐエレピが重なるさまはビル・エヴァンス『From Left To Right』を思わせ、ジャズから南米~アジアまでさまざまな背景を感じるクラリネットやチェロと有機的に結び合い、心を浸す室内楽的なアンサンブルを構築。繊細に組み上げられたコード・ヴォイシングの輪郭をなぞるようなペダル・スティールの神秘的な響きと、時にスロウ・ワルツのように、ゆったりとした流れを作るドラムス&パーカッションによるリズム。全てが繊細なニュアンスを宿し、唯一無二の音像を描き出します。
ジャズ、ワールドミュージック、ニューエイジからアンビエントのファンに大きな賞賛をもって迎えられた前作『Aspiration』の無国籍で幻想的な魅力はそのままに、洗練の裏に潜む野性、静が内包する動を美しく音楽で表現した、4年振りの新作。見開き紙ジャケット仕様に加え、前作同様に(カヴァー曲⑤を除く)全曲の譜面(リードシート)が印刷されたブックレットを封入しています。
<ROCK>
High Vis - Blending
ロンドン発、期待の新星ポストパンク・バンドHigh Visによる2ndニューアルバムがリリース。
UKポストパンク/ブリットポップ・サウンドをハードコアパンクのスタイルで確立させ、自分たちが演奏すべきもの、すべきでないものという概念に決して囚われることがないことを示唆する音の冒険心を宿らせた現行音楽シーン要注目のロック・バンドが登場。
自分たちが演奏すべきもの、すべきでないものという概念に決して囚われることがないことを示しながらFugaziやEcho and The Bunnymen、Ride、Flock Of Seagullsといったバンドから影響を受けたという今作では、オープニング曲のアンセミックな広がりから、アルバムタイトル曲のサイケデリックな渦、ブリットポップを彷彿とさせるメロディックなジャングルなどジャンルレスなサウンドを展開。バンドのルーツであるハードコア・パンクとサウンドは異なるものの、ハードコアの精神性を核としたアプローチを見せたエネルギーに満ち溢れた作品。サブカルチャーのジャンル間のスタイル記号が曖昧になり、ある人が自分の美的殻が示唆するものに夢中になっていると決めつけることができなくなってきた中でポストパンクというジャンルに固執した今作は、いかにポストパンクというジャンルが緩やかで多様であるかということを証明した傑作。
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