
Tigana Santana - VIDA-CODIGO
レーベル : Apres-midi Records
品番:RCIP-0299
フォーマット:国内盤CD
発売日:2019年12月13日
チガナ・サンタナが4年振りの新作で辿り着いた、安らぎと静寂の境地。
翳りを帯びた内省的な歌声からアフロ・ブラジルのニック・ドレイクと異名をとるバイーアのSSW、チガナ・サンタナの最新4thフル・アルバム。自身のルーツであるアフリカの音楽とスピリチュアリティへの探求を続け、自分の存在と音楽表現についての長く深い思索を経て辿り着いた最新作は、これまででもっとも静かで穏やかな作品となりました。
アフロ・ブラジル〜バイーアの自然観や生命観に根ざした詩、アフリカをルーツとしたオーガニックなリズム、独特のチューニングを施した五弦ギターを携えた、ニック・ドレイク を彷彿させる翳りを帯びた内省的な歌声……唯一無二の音世界を持つブラジル生まれの黒人シンガー・ソングライター、チガナ・サンタナ。
09年にアルバム『マサレー』でデビューし、12年の『インヴェンション・オブ・カラー』で、”アフロ・ブラジリアン・ニック・ドレイク”と絶賛を浴び、自らのルーツを探求し辿り着いた西アフリカ、セネガル共和国の首都ダカールで録音した3作目『テンポ&マグマ』(2015年)は、「まさしくブラジルとアフリカの架け橋であり、アフロ・ブラジルそのものだ」と賞賛されるなど、アルバムごとに進歩と探求をやめないチガナが、4年振りの新作で辿り着いたのは、安らぎと静寂の境地だった。
この4作目となるフル・アルバム『ヴィダ・コーディゴ』では、音数は限りなく少なく、淡々と刻まれるリズムやゆったりと奏でられるギターのアルペジオ、そして心地よく揺らぐエレクトリック・ピアノなどのシンプルなアレンジの中心にあるのが、インティメイトで滋味深いチガナの歌声。その叙情に満ちたメロディに宿る静謐な美しさに胸を打たれます。
【日本盤ライナーノーツ:渡辺 亨】