NEW RELEASE 07/08

<WORLD>

Sebastián Macchi - Melodía Baldía

 

多くの人々にとって生涯の一枚となったアルゼンチン・ネオ・フォルクローレ屈指のアルバム『ルス・デ・アグア』(2005)の中心人物として注目され、ピアノ・ソロの名作『ピアノ・ソリート〜たったひとりのピアノ』(2016)、カルロス・アギーレ/ゴンサロ・ディアスとのピアノ・トリオ作『アグアシラバス』(2019)など、寡作ながら記憶に残る作品を発表してきたセバスティアン・マッキが、待望のソロ名義での新作を完成させました。
 
これまではアルバムごとに固定されたメンバーで制作してきましたが、本作ではフェルナンド・シルバ(コントラバス)とゴンサロ・ディアス(ドラム/パーカッション)との盤石のトリオによる、歌心と繊細なダイナミズムを感じさせるアンサンブルを基本にしつつも、多様なゲストが曲ごとに彩りを添えています。参加ミュージシャンは、ヴィトール・ゴンサルヴェス(米国名門レーベルSUNNYSIDEからリーダー・アルバムをリリースしたブラジル人ピアニスト)、マウロ・レジェス(カルロス・アギーレ・キンテートのメンバー)、ニコラス・イバルブル(ウルグアイの音楽シーンを代表するSSW)、アニータ・アルチェッティ(アコーディオン/ヴォーカル)、ウーゴ・マルドナード(ヴォーカル&ギター)、レアンドロ・ドラゴ(シンセサイザー/SE)など。さらにはヴァイオリン/ヴィオラ/チェロ/フルート/クラリネット/トランペット/ホルンによる室内楽アンサンブルを2曲で導入するなど、意欲的な試みも。
 
アルゼンチンだけでなくブラジルやウルグアイのアーティストを起用し、それぞれの音楽性を活かしながらも、曲想やハーモニー/アレンジ面で自身の新境地を切り開き、セバスティアン・マッキならではの音楽として完成させた本作。音楽的盟友にして師と仰ぐカルロス・アギーレの名盤『オリジャニア』を彷彿とさせます。


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